インコのペレットの中では1番馴染みがあり、昔から流通しているROUDYBUSH(ラウディブッシュ)
1985年にアメリカで創業した会社で、獣医師であり鳥類の栄養士であるトム・ラウディブッシュ氏が過去30年以上に渡ってコンパニオンバードに必要な栄養について科学的実験や経験に基づいて研究した結果から生み出されたペレットです。
獣医さんからの信頼も高く、鳥さんをお迎えして最初の健康診断に行くとこのROUDYBUSHのペレットかハリソンのペレットを薦められます。
飼い主の初インコのすももさんが1番最初にお試ししたのもこのROUDYBUSHのペレットでした。
「ROUDYBUSHラウディブッシュ Daily Maintenanceデイリーメンテナンス」
粗タンパク質 | 最小 11.0% |
粗脂肪 | 最小 6.0% |
粗繊維 | 最大 3.5% |
水分 | 最大 12.0% |
灰 | 3.0% |
カルシウム | 0.42% |
リン | 0.41% |
有効リン | 0.17% |
ナトリウム | 0.15% |
塩化化合物 | 0.23% |
鉄 | 250 ppm |
■材料■
挽き割りとうもろこし、挽き割り小麦、飼料大豆、大豆オイル、アルファルファ、炭酸カルシウム、第二りん酸カルシウム、食塩、L-リジン、DL-メチオニン、L-アルギニン、ナイアシン、二酸化ケイ素 (液状酸化防止剤)、クエン酸 (保存料)、混合トコフェロール (保存料)、植物油、ローズマリーエッセンス、αトコフェロール酢酸エステル (ビタミンE供給源)、アスコルビン酸、硫酸マンガン、ユッカシジゲラエキス、乾燥酵母、ビオチン、パントテン酸カルシウム、酸化亜鉛、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、ビタミンAアセテート、硝酸チアミン、ヨウ化カリウム、ビタミンD3群、葉酸、ビタミンB12群、亜セレン酸ナトリウム、プロピオン酸塩 (保存料)、水酸化アンモニウム、酢酸、ソルビン酸 (保存料)、酒石酸、天然アップルフレーバー
というわけでちょっと置き換えてみました。
■材料■
挽き割りとうもろこし、挽き割り小麦、飼料大豆、大豆オイル、アルファルファ、炭酸カルシウム、第二りん酸カルシウム、食塩、L-リジン(必須アミノ酸)、DL-メチオニン(必須アミノ酸)、L-アルギニン(非必須アミノ酸)、ナイアシン、二酸化ケイ素 (液状酸化防止剤)、クエン酸 (保存料)、混合トコフェロール (ビタミンE(天然保存料))、植物油、ローズマリーエッセンス、αトコフェロール酢酸エステル (ビタミンE供給源)、アスコルビン酸(ビタミンC)、硫酸マンガン、ユッカシジゲラエキス、乾燥酵母、ビオチン(ビタミンB7)、パントテン酸カルシウム、酸化亜鉛、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、ビタミンAアセテート、硝酸チアミン(栄養強化剤(ビタミン剤類))、ヨウ化カリウム、ビタミンD3群、葉酸、ビタミンB12群、亜セレン酸ナトリウム、プロピオン酸塩 (保存料)、水酸化アンモニウム、酢酸、ソルビン酸 (保存料)、酒石酸、天然アップルフレーバー
ラウディブッシュは過去に人工保存料のエトキシキンを使用していましたが、2003年の時点では使用を中止していました。(※飼い主が鳥と暮らしだしたのは2015年なのでそれ以前の事は曖昧です)
現在は人工保存料や人工着色料、人工甘味料は一切使用していません。
その中の1つがプロピオン酸。
これは味噌やチーズ等にも使われている保存料で人の腸内でも自然に産生する脂肪酸ですが近年の研究で慢性的に過剰摂取すると、肥満や糖尿病の発症につながる代謝反応が引き起こされるとわかってきました。
またソルビン酸はよくソーセージ等に使われる保存料で、一時期話題になったのでなんとなく名前をきいたことがある人は多いのではないでしょうか。
脂肪酸の一種で広範囲の微生物に抗菌性を持ち、日本では昭和30年に食品添加物の指定を受けています。ナナカマドの未熟な果実から発見されたそうで、雪が降っても腐らず真っ赤な実を保っていられるのはソルビン酸のおかげなのだそう。
昔から急性毒性や発がん性について指摘されていて1日の摂取許容量が決められています。
どちらもこれは人間での話なので鳥への影響はわかりません。
珍しいなぁと思うのはユッカシジゲラエキスが使われている事です。
愛犬家さんや美容に詳しい人ならピンくるかもしれません。
ユッカシジゲラエキスはハーブの一種で整腸作用や脂質代謝改善作用が顕著に認められ健康食品にもよく使われているエキスです。美白効果もあるそうで、メキシコの砂漠地帯に自生するリュウゼツラン科のユッカ・シジゲラから抽出されています。
サポニン群も多く含んでいるので洗顔料やシャンプーにも使われています。
またドッグフードやキャットフードにも使われているのですが、これはユッカシジゲラエキスにアンモニアを生成するウレアーゼという酵素の活性を阻害する働きがあるからです。体内から消臭効果が期待でき、特にわんこに対してはオナラや糞の匂いが90%近く改善されたとの報告が2001年にアメリカ獣医学会であがっています。
ラウディブッシュは2017年に原材料にアルファルファが加わり、従来の白っぽい色から緑かかった色へとなりました。
また2020年からはオイルの量が変わりさらに色が濃くなっているそうです。
粒の大きさはオーストラリアのペレット「ウィンバルー」のクランブルと近いです。
同じアメリカの「ハリソン」のファインと比べるとこのくらいです。
アルファルファが加わった直後は変化に戸惑ったのかなかなか食べてくれず、周囲の鳥飼いさんからも食べなくなったという話を聞きました。しかしその後、鳥さんが慣れたのかマイナーチェンジがあったのか、普通に食べるようになっています。着色等はありませんが、天然のりんご香料が添付されているので香りで鳥さんの食欲増加を図っているようです。
手に入りやすく安定して輸入されている事。少量パック(227g)から販売されており、高価ではないことも主食として据えるには非常に優秀です。
我が家ではオーガニック以外のペレットは全て開封後2ヶ月以内に食べきるようにしていますが、ラウディブッシュの推奨は開封後30~45日と保存料を含まないオーガニック製品と同じくらいの目安になっています。
パッケージに遮光性は無く冷暗所にて保管するようにとの事。
また1日に与える量は総餌量の70%とし、残り30%は野菜やフルーツを与えるよう記載されています。
※容器はサンコー浅型バード食器Lです。
ラウディブッシュはそれぞれの目的に合わせた6種類のペレットがあり、粒の大きさも5種類から選べます。※種類によって粒の大きさが選べないものもあります。
名称 | 用途 |
---|---|
デイリーメンテナンス | 繁殖等を必要としない通常時に与える用 |
カリフォルニアブレンド | デイリーメンテナンスに乾燥野菜と果物をプラスした物 |
ブリーダー | 繁殖期や幼鳥等、通常時よりもエネルギーが必要な時に与える用(高たんぱく低脂肪) |
ハイエネルギーブリーダー | ブリーダーよりもエネルギーを必要とした時に与える用(高たんぱく高脂肪) |
シニア | 老鳥向けに作られた通常時に与える用 |
ローリー | 果食性、果物を好む鳥種用(パウダーのみ) |
サイズ | 大きさ | 対象鳥種 |
---|---|---|
二ブルズ | 直径約2mm × 長さ約2mm | 文鳥やフィンチ、セキセイ等の小型インコ |
ミニ | 直径約2mm × 長さ約5~10mm | オカメインコやコニュア等の中型インコ |
スモール | 直径約4mm × 長さ約6~15mm | オキナインコやシロハラインコ等の中型インコ |
ミディアム | 直径約7mm × 長さ約6~10mm | ヨウムやモモイロインコ等の大型インコ |
ラージ | 直径約13mm × 長さ約9~20mm | コンゴウインコ等の超大型インコ |
またこの他にラウディブッシュは療養食も製造しています。
名称 | 用途 |
---|---|
ローファットメンテナンス | ダイエット用フード |
フォーミュラーAR | 重度の肥満鳥のダイエット用フード |
フォーミュラーAL | 肝臓疾患用フード |
フォーミュラーAK | 腎臓疾患用フード |
フォーミュラーAPD | 腺胃拡張症候群用フード |
フォーミュラーAA | 強制給餌用(パウダー) |
フォーミュラーAI | 腸炎(下痢)消化吸収の低下している鳥用フード(パウダー) |
療養食は基本的に獣医師の診断があった場合のみの販売でしたが、元々海外では通常販売されていたローファットメンテナンスが2018年くらいから日本でも一般販売を行うようになりました。
その他の療養食は一般販売しておらず、獣医師の診断の元処方食として販売されます。
現在療養食はラウディブッシュでしか販売しておらず、日頃からラウディブッシュのペレットを食べなれていないといざという時に全く食べられない子が出てしまうそうです。獣医さんがラウディブッシュを薦めるのはこういった背景があり、そういう視点から主食にする飼い主さんは多いです。
Roudybush Direct
A wholesome blend of dried peaches, apricots, plums, bell peppers, carrots, tomatoes, cabbage, Roudybush pellets and a healthy dose of sunshine.