カメと添い寝

2017年の12月13日に我が家で保護され翌年1月7日に正式に家族としてむかえたクサガメのつきこさん。

早いもので一緒に暮らして1年が過ぎました。
元々カメが苦手で触ることすらできなかった飼い主。今では鷲掴みできるしちょっと小脇に抱えて移動させたりもしています。はたまた一緒に寝ることも増えました。

え?

そうです、我が家のクサガメは飼い主と一緒にお布団で寝ます。

いや、うん。何言ってんだお前って感じなんですけど。

我が家のカメはクサガメ、ヌマガメ科で一般的には生活の大半を河川や池等の水辺で過ごすカメです。つまりにはほぼ水の中で生活をするカメなのです。
それがなぜ陸地?お布団??

※長時間陸地に居させる事は虐待という意見もあります。

つきこさんは基本はハウスと飼い主が呼んでいる衣装ケースの中で過ごしていますが、在宅時には運動不足解消のためそのハウスの外、つまりは部屋の中を自由に歩かせていました。水槽の中でいいんじゃないの?と良く言われますが両生類と違い爬虫類は運動量が多くて行動範囲が広いのだそう。


つきこハウスに利用している衣装ケース、自分でハウス(水場)に戻れるよう足場をつけています。

そしてある夏の日、つきこさんは新調したばかりのNクールに執着するようになりました。その時はカメでも違いがわかるんだなぁと思っていただけだったのですが・・・・・・
それがいつしか彼女の中で寝る場所はお布団!と決まってしまったようです。あぁ!

よく言われているのはカメは空間認識能力が高いという事。自分が暮らす空間を把握し、水のある場所、暖かい場所、寝る場所なんかを自分の中で決めるそうです。
つまり我が家のクサガメはよりによってお布団を寝場所に定めたという事に。

ハウスの中から自分では出てこられないようになっているので、そのまま就寝もさせるのですが夜中にいつまでもゴトゴトと動き回ります。その音でインコが起きたり怯えたり、特にオカメパニックと名前を付けられるほどビビリのオカメインコが居るのでパニックになったらどうしようと飼い主が不安に。
ハウスから出してあげると一目散にお布団へ向かいそこで寝ようとします。
この攻防を何度か繰り返し、先に根を上げたのは飼い主。

そんなに一緒に寝たいなら、共寝しようじゃないか。

万が一に備えベッドパッドの下にペットシーツを敷き詰め、つきこさんが寝る位置にブランケットを敷き毎回シーツを洗わなくても大丈夫なようにしました。ブランケットをさらに上から掛ければ毛布も毎度洗わずに済みます。

しかしいくらブランケットや毛布をかけてあげてもクサガメは変温動物なので温かくありません、むしろひんやりとしています。なので暖を取ろうと飼い主にくっついてきます。これが冷たくて今時期はしんどいのですが、一生懸命に鼻先を押し込んでくる姿は可愛くもあり。

色々聞かれるのですが寝る前には甲羅を洗い乾かしているので匂いはありません。乾いているのでぬめっとした感触も無いし、犬猫と違って抜け毛を気にする必要も無いです。(脱皮時だと甲羅の欠片が落ちますが)
唯一の問題は粗相。これまでに3度くらいされていますが、なんとかブランケットのみの被害で済みました。


カメちりの可愛さよ(*´ω`*)

人によっては犬用のオムツをつけたり、カメ専門のオムツなんかもあるそうです。

ないわーと思っていたカメとの共寝。
今は全然平気なので慣れって怖いなぁ~と思います。
でも飼い主の腕に首や前足を乗っけて眠りこけている姿や、鼻先をくっつけて後ろ足をだらんと伸ばして寝ているところを見るとやっぱり可愛いなぁと。

カメが苦手で触ることすらできなかった人間が1年で此処まで成長(?)しました。
飼い主を篭絡させたクサガメのつきこさんの魅力を今後もお伝えしたいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

ひょんなことからコザクラインコのすももさんと暮らすことになった人。飼育放棄の子を保護してたら今や10鳥1カメの大家族に、2019年3月に新たに雛が2鳥生まれました。すももさんのために飼養管理やBLA、ペット防災指導員の資格を取得。また漢方・栄養・薬学や登録販売等も取得、趣味ではチョコレートやドラフトマスターパンコンシェルジュ、その他多数の資格持ちです。撮影機材NikonD500、iphoneSE、pixel6a。