久しぶりにラフィーバのペレットを購入しました。
ラフィーバは1970年代初めに獣医師のラフィーバと彼と同じく獣医師の息子の父子によって開発されました。
モットーは「動物の健康のために気を配り働きかける」
また製品の開発だけではなく関わった獣医師さんが教育資料やライブラリを作成し公式サイトで提供する等、とても小動物に対して熱心な会社です。
飼い主の中でラフィーバはエトキシキンを使用していたので購入対象外だったのですが、久しぶりに公式サイトをチェックすると材料からエトキシキンの記載が外れていました。
いつから使用を中止したのか解りませんが、それならと久しぶりに購入です。
非常に強い抗酸化作力を持つ合成抗酸化剤で飼料の防腐剤として利用されています。しかし毒性が強く、アメリカ食品医薬品局の獣医医療センターが飼い主からの報告を元に、ペットフードに添加されたエトキシキンがアレルギーや皮膚病、臓器の障害やがんなどの発症に関係しているとの見解を発表。
日本では食品添加物としても農薬としても認可されたことはありませんが、飼料添加物の抗酸化剤として指定されおり、上限値内であればペットフードに使用されている場合があります。
防腐剤の他に発火防止剤としても使われ、高濃度の脂を含んでいるチキンミールやフィッシュミールを輸送する際に添加される場合があります。愛犬家さん愛猫家さんの間でしばらく輸入のペットフードが危ないと言われたのはこのためです。
材料表示に「エトキシキン」の表記が無くても原材料に使われている可能性があるからです。
鳥さんの場合は原材料に動物性たんぱく質が使われる事はまず無く、添加するとしたら製造段階であり原材料に表記されていました。
飼い主が鳥と暮らしだしたのは2015年からでまだそんなに年月が経っていないので確実な事は言えませんが、エトキシキンを使用していたメーカーはラウディブッシュとラフィーバ。ラウディブッシュは2003年の時点でエトキシキンの使用を中止していました。
それに対してラフィーバは飼い主が国内で手にした2016年にはまだエトキシキンの表記がありました。
粗タンパク質 | 最小 15.50% |
粗脂肪 | 最小 5.00% |
粗繊維 | 最大 3.00% |
水分 | 最大 10.50% |
オメガ3脂肪酸 | 最小 0.27% |
オメガ6脂肪酸 | 最小 2.00% |
■材料■
挽き割りとうもろこし、大豆ミール、小麦粉、挽き割りオート麦、さとうきび糖蜜、全卵、菜種油、リン酸二カルシウム二水和物、粉石灰石、食卓塩、クエン酸(天然保存料)、DLメチオニン、L-リジン、ビタミンAサプリメント、ビタミンD3サプリメント、ビタミンEサプリメント、アスコルビン酸、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、リボフラビン、硝酸チアミン、ピリドキシン塩酸塩、ビタミンB12サプリメント、葉酸、銅リジン、塩化コリン、酸化亜鉛、酸化マンガン、混合トコフェロール、ビオチン、セレン酸ナトリウム
というわけで馴染みのある言葉に置き換えたのがこちら。
■材料■
挽き割りとうもろこし、大豆ミール、小麦粉、挽き割りオート麦、さとうきび糖蜜、全卵、菜種油、リン酸二カルシウム二水和物、粉石灰石、食卓塩、クエン酸(天然保存料)、DLメチオニン(必須アミノ酸)、L-リジン(必須アミノ酸)、ビタミンAサプリメント、ビタミンD3サプリメント、ビタミンEサプリメント、アスコルビン酸(ビタミンC)、ナイアシン、パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)、リボフラビン(ビタミンB2)、硝酸チアミン(ビタミンB1)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、ビタミンB12サプリメント、葉酸、銅リジン、塩化コリン(栄養強化剤(ビタミン剤類))、酸化亜鉛、酸化マンガン、混合トコフェロール(ビタミンE(天然保存料))、ビオチン(ビタミンB7)、セレン酸ナトリウム
ラフィーバのペレットで特徴的なのが、他のメーカーではあまり見ない全卵を使用している事、またペレットを糖蜜で味付けしている事があげられます。飼い主的にエトキシキン以外にもこれがあまり好ましく無かったので我が家では長い間購入を控えていました。
全卵は所謂エッグフードで単体でも販売されているのをよく見ます。
好んで食べるインコちゃんが多いのですが、飼い主の中では非常に消化吸収が良く栄養価の高い食べ物という認識で、産卵中や雛、換羽や食欲がなく体重が落ちている時にあげるものという位置づけをしています。換羽で体力が落ちている子に茹で卵をあげている飼い主さんは多いのではないでしょうか。
そんな全卵がデイリーであげるペレットに入っているのは……
またさとうきび糖蜜というのは焼酎を発酵させる時に使われることが多い、さとうきびの絞り滓の事です。さとうきびから砂糖を生成する際にでる副産物で滓と言っても糖分を非常に多く含んでいます。
糖分やとうもろこしは炭水化物の良い供給元であり、炭水化物は消化吸収されてエネルギー源になる「糖質」と消化吸収されずエネルギー源にならない「食物繊維」に分かれます。
保証された成分にある「粗繊維」は=食物繊維ではありませんが、原材料を見る限り水溶性繊維も多くなさそうなので、糖質が高めだろうと推測されます。
そう、ラフィーバのペレットは美味しい♪とにかく美味しいので食べる鳥さんが多いのです。
一般的にシード食からペレット食への移行は難しく、すんなり食べてくれる鳥さんは少ないと言われているのですが、ラフィーバのペレットは最初からモリモリ食べてくれる子が多いそう。他のメーカーのペレットさんで苦戦した子もこのペレットなら食べてくれたという話もよく聞きました。
他メーカーで美味しいよく食べると評判なのがズプリームのフルーツブレンドなのですが
こちらはペレットが着色されていて、糞に色が出ることがあります。
それなので無着色で美味しいラフィーバを選択する飼い主さんは多いみたいです。
旧製品はみんな良く食べましたが、オカメだけがこの細長い形状を砕くときにケージの外へと飛ばして半分は食べられない状況に陥っていました。パラキートサイズだから仕方が無いと思っていますが、オカメインコとは直径が1㎜違うだけのようなのでなんとか上手に食べてほしいものです。
今回の試食は
どんなペレットでも比較的良く食べてくれるボタン組にはペレットのみで、他の鳥達はシードを若干混ぜて提供しました。
夕方に食べ具合を確認してみると……
流石は美味しいペレット!みんなよく食べています。
ボタン組は最初からもぐもぐ食べていましたが、コザクラとオカメは一旦シードを食べて満足。その後お腹が空いてようやくペレットを口にしていました。しかし嫌いなペレットは頑なに残すので、ラフィーバは美味しい認定されたようです。
セキセイ組は……
ほぼ残していました。
我が家のセキセイ組は粒が大きいと口にしてくれないのです。ハリソンのスーパーファインやラウディブッシュのクランブルサイズが好きなセキセイにとってラフィーバは大きめ。細長い形状に慣れていない事もあって食指が動かなかったのかもしれません。
ラフィーバのペレットは全部で6種類、容量は567gの1種類のみです(フィンチのみ454g)
名称 | 大きさ |
---|---|
カナリア | 直径約1mm × 長さ約5~10mm |
フィンチ | フレーク状 |
パラキート | 直径約2mm × 長さ約5~10mm |
オカメインコ | 直径約3mm × 長さ約5~10mm |
パロット | 直径約4mm × 長さ約8~14mm |
マコウ | 直径約10mm × 長さ約15~20mm |
またペレットだけでは味気ないという事で、ペレットに穀物と果物を加えて蜜で固めて板状にした「アビケーキ(5種類)」ボール状にした「ペレットベリー(3種類)」があります。
アビケーキはペレットが50%、ペレットベリーは81%の割合です。
どうしてもペレットを食べない!という場合はこちらから始めるのも有りです。
前は蜜がすごく固くて崩れない時があったので、くちばしの小さい子にあげてみて食べられなさそうな場合は崩してあげる必要があります。
我が家ではレギュラーペレットにはしませんが、成長期や逆に老年期に体重が減ってきた場合にあげたいなぁと思っています。
Pet Food from Lafeber® – Working for the Health of Animals
COVID-19 Update: We are open and maintaining our regular business hours from 8AM-5PM CST. We want to thank each and every one of you for continuing to purchase our foods during these difficult times. We can keep working because of you.
■昔の材料■
粉とうもろこし、小麦、オート麦、粉大豆、サトウキビの糖みつ、乾燥自然卵、粉末トウモロコシグルテン、第二リン酸カルシウム、粉石灰石、ヨウ素塩、DLメチオニン(必須アミノ酸)、L-リジン(必須アミノ酸)、コリン塩化物、亜鉛酸化物、マンガン酸化物、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE、エトキシキン(保存料)、アスコルビン酸、メナジオン亜硫酸水素ナトリウム (ビタミンK)、ナイアシン、カルシウムパントテン酸塩、リボフラビン、チアミンモノナイトレイト、ピリドキシン塩酸塩、ビタミンB12群、葉酸、ビオチン