ペレットの保管はどうすればいいのか。
そんな事をSNSで呟けば大勢に勧められるのは真空パックでの保存です。
家庭用の真空パック機がお手頃価格で手に入るようになって、愛鳥さんのご飯を新鮮に保存したいと導入する飼い主さんが増えました。
1人暮らしで日頃から食品を真空パックで保存したいとは全く思ったことがない飼い主。
家族と暮らし日常的に真空パックをする機会があるのならまだしも、愛鳥のご飯のためだけに購入は……
大体先行して買った人達に話をきくと出すのが面倒だったりしてもう使っていないという人も多いのです。
それに専用のパックも必要なのでメーカーの選別も大事だしコストパフォーマンスも気になるし……
そういうと「え?そんなことできるの??」と言われますが出来ます。
鉄が酸素と反応して酸化する(錆びる)原理を応用したものです。密封された包装の中の酸素を吸収して真空状態を作り出し、食品の酸化劣化を防ぎます。
ちなみにこちらを使用するには脱酸素剤に対応している所謂ガス袋と密封するためのシーラーが必要になります。
なんだ結局専用の袋が必要になるんじゃないかと言われそうですが、種類や素材が豊富で安価なものや自分の保存場所に合った物を選べるのが強み。
生産日本社 セイニチ ラミジップ アルミタイプ +28 al-9
1番小さいサイズで50枚入りで800~1000円。単価16円~20円で、ペレットの種類にもよりますが50g~80gほど入ります。
またシーラーは割とどこにでも販売されているクリップ型のを選びました。
こちらは価格変動が激しいですが飼い主は家電量販店で3500円程で購入しました。
※2022年6月追記
電気用品安全法の技術基準に適合しない箇所がありリコール対象となりました。まだ事故は起きていないようですが、販売元のテクノインパルスさんで回収を行っております。
クリップシーラーをお使いのお客様へ – テクノインパルス(PDF)
追記以上
小分け保存のやりかた
用意するもの
- クリップシーラー
- ラミジップ
- 脱酸素剤
- ペレット
ラミジップに脱塩素剤を入れます。
そこに保管分のペレットを入れます。
空気を抜きつつチャックを閉め。
クリップシーラーで接着します。
時間が経つと脱酸素剤が働き中の酸素が吸収され、真空状態になります。
所謂真空状態のパツパツにならないので心配する人が多いのですが、空気中の酸素は約21%、残りは窒素で食品に影響を与えないので大丈夫なのです。
ちなみに飼い主はラベルシールでペレットの種類と開封日を記入して貼っています。
賞味期限ではなく開封日にしているのは保存料を使用していないペレットの注意事項にある「冷凍・冷蔵したからといって消費期限が伸びるわけではないので4週間~6週間で使い切ること」を受けて、開封日から何か月経ったかで判断するためです。
基本的に食品の賞味期限というのは未開封の状態でのことを指しており、開封した状態でその日まで持つということではありません。
また一般的に真空パックをした際の賞味期限の延長は×3と言われています。3日間の賞味期限のものを真空パックしたら9日といった具合です。消費期限的にはもう少し大丈夫なのでしょうが、愛鳥に食べさせる物について何処まで考え許せるかは飼い主さんの個々次第でしょう。
それなので飼い主は個人的に真空パックで保存したペレットの賞味期限は開封日から3ヶ月と決めています。
裏面は原材料を。
ちなみに使わなかった脱酸素剤は袋をクリップシーラーで接着して再度保管することができます。
メリット
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- お手軽
手順を見てわかる通り思い立ったら手軽に作業ができます。クリップシーラーならば置いて作業する必要も無いので場所も取りません。
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- 音がでない
周囲の人ほとんどが使ってから気付く真空パック機の音の大きさ。静音性を重視した商品がでているほど真空パック機はウルサイのです。夜中に作業することが多い飼い主にとって音が出ないというのは大きなメリットです。
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- 袋のタイプが選べる
飼い主はラミジップ一択ですがガス袋であればなんでも対応可能です。完全な透明の袋からオシャレなクラフト、一部だけ透明になっていて中身が見えるもの等様々です。
ちなみに飼い主がアルミタイプ一択なのはこれだけで防湿遮光できるから。真空パック機専用のものは透明な袋が多く遮光は全く期待できません。なので保管場所によっては真空パックしたものをわざわざ遮光の袋に入れる手間が必要になります。
またラミジップは単体で独立した容器なので、開封後もそのまま遮光袋として利用することが可能。真空パック機のものは開封後は別の容器に移さないといけないのでそれも手間です。
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- シーラーでフォレイジングおもちゃが作れる
そこまでメリットというわけではありませんが(^▽^;)透明なストローにおやつを詰めて両端をシーラーで止めると簡単フォレイジングおもちゃが作れます。ストローの厚さにもよりますがコザクラボタンには好評です。セキセイさんの嘴ではちょっと難しいかも……
デメリット
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- きちんと真空になっているか不安
真空パック機だと空気をしっかり抜くのでいわゆるパツパツの真空状態になっているのが一目でわかります。もし空気が入って真空状態で無くなった時も膨らむので一目瞭然。脱酸素剤だけだと窒素が残るのでイマイチ真空になっているのかどうかわかりません。
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- 保管容量を予め決めなくてはいけない
予め保管する容量にあった専用袋を用意する必要があります。真空パック機はロールになっていて必要な分だけ使用するのも可能ですが、こちらはそうはいきません。場合によっては何種類もの袋が必要になる可能性があり手間になります。
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- 物によってはコストが高い
最近の真空パック機は専用の袋ではなく市販のビニル袋が使えるものがあります。そうなるとアイラップ等の袋が使用可能になり、価格が1円未満になるのでコストがかなり違ってきます。本体価格の差はありますが、使用頻度も加味し長期に見るとコストが高くつく可能性がでてきます。
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- 鳥飼いさんにはなんか不評
個人的な印象ですが、何故かこの保管方法は鳥飼さんに不評。真空パック機の購入を悩む知り合いにこういった方法もあるよーと伝えるとすごく否定的に返されます。
真空パックにする時に脱塩素剤(右)と一緒に乾燥剤(シリカゲル)(左)を入れる人が多いですが、飼い主的にはペレットには必要ないかなと思っています。逆に入れる事により水分が失われペレットによっては食感が変わってしまうそうです。
また一応このサイトは楽天市場やamazon等のアソシエイト・プログラムへ参加しており、商品も紹介しているのですが、2021年8月現在、ラミジップに関してはヨドバシカメラで買うのが一番楽でお安いかなぁと思います(笑)
ヨドバシ.com – ヨドバシカメラの公式通販サイト【全品無料配達】
脱酸素剤については100均でも取り扱いがありますが、飼い主は富澤商店で購入しています。またラミジップの取り扱いはありませんが、脱酸素剤対応の可愛いガス袋を多く取り扱っています。
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