5月某日。
我が家唯一の爬虫類、クサガメのつきこさんの健康診断に行ってきました!
最初の1年は季節ごとに1回、年4回の健康診断を指示されていたつきこさん。
その4回で特別問題や異常が見つからなかったので、その後は1年に1回の健康診断を受けていました。
それがコロナ禍で通っているクリニックが健康診断を制限。症状が出ている患者優先になり、元々予約がとり辛かったこともありここ2年は受診していませんでした。
しかし去年末からつきこさんは水場にいる際によくお鼻からピーピー音が聞こえるようになりました。
カメさんがこういう音を出している時は呼吸器になんらかの異常が認められる場合が多く、特に肺炎が進行した状態では治療が難しくなるため早期発見、早期治療が必要になります。
というわけで久しぶりに予約の電話をかけました。
ちなみにつきこさんが通っているのはこちらの病院です↓
アイリス動物病院|仙台市青葉区のいぬ・ねこ・うさぎ・小動物の病院
診療案内にもしっかり爬虫類が記載されていて、犬猫さんはもちろん、うさぎやハムスター小鳥等診られる種類は多彩。仙台爬虫類倶楽部でお迎えするとこちらの病院をお勧めされるそうです。
飼い主の住んでいる公共交通機関は規定を守ればペットの乗車は可能。
今回はお散歩も兼ねて地下鉄で病院へ向かいました。
※地域によってはペットの乗車不可なので予めの確認をお勧めします。
今年はすでに何回かお散歩に連れて行っているので慣れたものです。
最寄り駅から1つ手前で下車して、自然を楽しみつつ向かいます。
とここまでは順調だったのですが、病院へ着くなりつきこさん大暴れ。
久しぶりの病院で興奮したのかばたばた動いて全く大人しくしてくれません。
待合室※アイリス動物病院公式webサイトより
病院は座るところが無いくらいの混雑っぷり。
自家用車で来院の場合は車内で待つこともできるのですが、公共交通機関で来たので院内で待つしかありません。
しかし他の患者さんもいるなかで大暴れされると迷惑になってしまいます(>_<)
仕方が無いので飼い主のストールでカバーしつつちょっとだけお顔を外に出してもらって、スリングのままお膝抱っこで甲羅をぽんぽん。恥ずかしいけれど小声で話しかけて落ち着かせました。
△ようやく落ち着いたつきこさん
きょろきょろ辺りを見渡して「ここどこ?」というように飼い主を見上げてくる姿は親バカと解っていますがやっぱり可愛い♡
30分程待って診察室に呼ばれました。
しかしここでハプニングが!!
獣医師さんを待つ間、ケージ内でバタバタしていたつきこさん。あまりにもバタバタし過ぎたのか後ろ足の爪が折れてしまいました(ノД`)・゜・。
初回犬猫用のキャリーでつきこさんを病院へ連れていったのですが、床面がつるつる滑って踏ん張れないのであまりよろしくなく滑り止めのマットを敷いてあげると良いと言われたことがありました。
やってきた獣医師さんにあわあわしながら爪が折れて出血していることを説明。先生は慣れた様子で患部を見て、大丈夫な事と爪が伸びているのでついでに切りましょうと提案してくださいました。
まずは電話で伝えていた鼻の状態を確認。
いつ頃からなのか、どんな時に鳴るのか、継続しているのか等を丁寧にヒアリングしてくれます。
ヒアリング途中にちょうどお鼻がピーピーなったので実際に聞いてもらいました。
お鼻が鳴ることにもいくつかの要因があるのですが、音を聞いた段階では呼吸器や肺が原因とは思えないということです。しかし念のためレントゲン撮影をすることにしました。
ヒアリングが終わったら診察に入ります。
- 目・鼻の視診
- 口の中の視診
- 甲羅の触診・聴診
- 全身の視診・触診
看護士さんがつきこさんを立たせた状態で固定。獣医師さんがライトを使って目や鼻、口の中を診察します。
カメさんによってはお顔を引っ込めてしまって全く診察できない事があるそうですが、飼い主によって触れることに慣れているつきこさんはお顔を引っ込めることなくクリア。お口も素直に開けてくれてスムーズに診察が進みました。
甲羅のチェックでは腹甲をノックするように軽く叩かれたり聴診器を当てられたりします。カメさんは聴診器を当てても全く音がしないそうで、逆に音が聞こえたら何か異常が起きているということだそうです。
つきこさんは女の子なので最近の産卵状況を聞かれて後ろ脚部分からたまごさんのチェック。また他全体の状態や肥満のチェック等も行います。
先ほどの待合室での暴れっぷりが嘘のように大人しく診察を受けられたつきこさんは「頑張ったねエライね」と看護士さん獣医さんから褒められました♡
状態がとても良いということで飼い主も一安心。
鼻については現状鼻水も出ていないし詰まってもいなそうということです。
生理食塩水を垂らして通りを見ていただきましたが、やはりこれもスムーズで詰まりは無し。
というわけで飼い主は一旦待合室へ、つきこさんは爪切りとレントゲンを頑張ります。
20分程待ってまた診察室へ。
撮影したレントゲン写真を見ながら説明を受けます。
カメさんは甲羅があってレントゲン撮影でも映らないところがあるそうで、3方向から撮影されていました。
- 腹甲から
- 身体の横側から
- お顔の正面から
ここが肺、ここが内臓と解りやすい説明していただき、今はたまごを持っていないことも解りました。
肝心のお鼻ピーピーの原因ですが、やはり肺はすごくキレイで全く怪しい影が無し。鼻もキレイに通っている様子で特に原因という原因が見当たりません。
病院に入って出るまで1時間半程。
待ち時間のほうが長めですが人気の病院である以上仕方が無く、しっかり丁寧に診てもらえたので診察に不満はありません。
ちなみにいつも院長先生に診ていただいていたのですが、今回は別な獣医師さん。
帰り道にこっそりと調べたら東北エキゾ診療研究会の理事さんでした。
6,380円
再診料 | 800円 | ||
レントゲン検査 | 4,500円 | ||
爪切り | 500円 | ||
(消費税) | 580円 |
これに交通費250円×2(往復)が加わります。
クサガメさんを健康診断に連れていっていると言うとみんな驚くし、数少ないカメ飼いさんの知り合いで毎年健康診断に連れて行っている飼い主さんには出会えていません。
これがリクガメさんだとまた違うのですが……アカミミさんやクサガメさんと言った丈夫なカメさんをわざわざ連れて行く人は少ないようです。また連れていくほうがストレスになるという意見も多いです。
しかしこちらの病院は気になることや飼育についても熱心にしっかり教え答えてくれるので、カメの飼育にあまり自信の無い飼い主にとっては心強い存在です。
元々つきこさんは迷子のカメさんで、出会った頃は脱皮不全が酷く甲羅はボロボロ、四つ足すべてに怪我を負っている状態だったこと。日常お布団で寝ることでかなり長時間陸地にいることもあって、健康状態をプロの目線で客観的に見てくれる獣医師さんは必要だと思っています。
もちろん健康診断に連れて行かないからダメというわけではなく、飼い主さんの数だけ飼育の方針や考え方があって良いと思います。しかしいざという時のために行ける範囲でカメさんを診てもらえる病院があるかどうか、また一度連れて行って診察の仕方や内容の確認(本当にいざという時に大事なカメさんを任せられるかどうか)はしておいたほうが良いと飼い主は考えています。
久しぶりの健康診断だったせいか、つきこさんは帰ったらお水に入って補給した後、爆睡していました。
可愛い可愛い飼い主のカメさん♡
健やかな毎日を過ごせるよう飼い主として精一杯努力していきます。