我が家には去年の11月にやってきたルチノーのセキセイインコがいます。
年齢は不明の女の子、名前はろこちゃん。
この子が4月くらいから時たまパニックを起こすようになりました。
原因はまったくもって不明。
オカメパニックという名前がつくほどパニックを起こすオカメインコは平気でいることから、環境による要因は少ないのではと思っていました。
パニックを起こすのは必ず暗くなってから、寝かせるためにお休みカバーをかけた後が多く考えられるとすればワクモくらいです。
毎回パーツを熱湯消毒しているはずなのに・・・・・・と思いつつもどうしたもんか悩んでいたある日。
またろこちゃんがパニックを起こしました。
しかしいつもと違っていたのは、パニックの際にどこかに足を引っ掛けてしまったらしく、左足第4趾から出血があったことです。
パニック直後に見た時は気が付かなかったのですが、その後パーチが真っ赤に染まっていて左足が血まみれになっていました。
急いでケージから出したのですが、元々抱っこされるのに慣れていない子なので暴れてさらに出血がすすみます。
とにかく圧迫止血を!と思うのですが、ティッシュで怪我元の左足を拭いても次から血が流れるのでなかなか特定ができません。
ようやく特定できた時はティッシュ1枚がほぼダメに。
次の日のお昼に撮ったパーチ。中央部分に血がついています。
セキセイインコの血液量は大体体重の10分の1、そして出血しても大丈夫とされている量はさらにその10分の1。
体重が36gなので0.36g。それは大体6~7滴に匹敵。
圧迫しながらも、これはまずいのではという焦燥感に苛まれます。
そんな飼い主の心中など知ったことかというように圧迫しても次から流れてくる血液。
この時は気がつかなかったのですが、怪我は1箇所ではなく3箇所あったのです。
当然1箇所を圧迫しても残りの2箇所から流れ出てきてしまいます。
保定されて動けないろこちゃんですが、時折痛いのか一生懸命逃げ出そうと頑張ります。
その度に血が流れるので、もうこれは本当にやばいと思い小麦粉での止血に切り替えました。
とは言うもの我が家には小麦粉が無いので代わりに米粉です。
悠長に準備している暇は無いと判断し、米粉を小さなカップにドバっと入れそこにろこちゃんの足を突っ込みました。
嫌がるろこちゃんに粉を巻き散らかされながらもなんとか止血成功。
この時点で出血から1時間、ティッシュ2枚と飼い主の両手、ろこちゃんの左羽が血塗れです。
このままケージに戻すよりはと療養用として準備してあるプラケースに再出血したらすぐにわかるよう白のペーパーを敷き、水とご飯を設置。
ろこちゃんを入れてから保温球と温湿度計を準備しました。
救急病院に連れていくことを考えたのですが、割合近所にあった救急病院が3月に遠方へ移転。
またこの時飼い主は腰椎骨折をしていて(※腰椎を骨折したはなし)痛みが走ると足を動かせなくなるため、運転を控えていました。
次の日のお昼に撮ったフィーダー。左部分から滴るくらの出血でした。
しかしあれだけ出血したというのにろこちゃんの目はしっかりとしていて、一生懸命ご飯を食べる姿を見せてくれたので、大丈夫かもしれないと思いました。
続く。