仙台駅東口で開催されている透明骨格標本展に行ってきました。
新世界『透明標本』展
会期:2019年7月13日(土)~8月25日(日)
※休館日:毎週月曜日(ただし7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)
時間:10:00~17:30(最終入場17:00)
場所:TFUギャラリーミニモリ(東北福祉大学仙台駅東口キャンパス)
仙台市宮城野区榴岡2-5-26
入場料:一般 当日券900円(前売り券800円)
高校・大学生 当日券800円(前売り券700円)
子ども(4歳から中学生) 当日券600円(前売り券500円)
前売り券を買おうと思ったのですが、フライヤーで同額割引ができたのでS-PAL仙台のTHESTUDYROOMからフライヤーを頂戴し持参。
土曜日の午前中に行ったのですが、人入りは少なくゆったりと見られました。
入場してすぐに標本がたくさんのスペース。次に映像が流れる場所を抜けて、また標本のスペースですが初めの場所と違ってインスタ映えしそうな展示の仕方でした。
最後は標本と音楽と光の演出で魅せ、そのまま物販スペースへ。それほどボリュームがある展示ではありませんでしたが、このくらいがちょうど良いと思わせる展示でした。
展示スペースに係員が居ない事もあり、手を触れないでくださいと書いてあるのに堂々と触っている人がいました。
最近展示やイベントに行くとルールやマナーを守らない人が必ずいて、なんだかなぁと嫌な気分になります。前はそんな事無かったのにここ数年で急激にマナーの悪い人が増えた印象です。
カメと暮らしているのでカメの標本を見るのがちょっと切なかったり。
鳥と暮らしているので鳥の標本を見るのも切なくなったり。
どうやって透明標本を作るのかも詳しく説明がありました。個人で作れるのものなのかな?と疑問だったのですが今は透明骨格標本作製キットなるものもあるそう。
子供の自由研究になったりするのかな??
標本というよりは鉱物、そんな説明がありましたがやはり1つ1つに命が感じられます。この子達は自然死して標本にされたのか、それとも標本にするために……そんな事を考え口にしたら友達に「そういう事は考えちゃダメ!」と言われました。
カメさんを見ながらだったので「自然死」と殊更強く言ってくれた友達。
化石が好きでよく見に行くけれど、作ろうとしてできた物とそうでない物の差をこの時改めて感じました。
光と音の演出。
純粋に幻想的でキレイなのですが、どうしても背景を考えてしまって淋しさを感じてしまいました。美しいと感じるかグロイと感じるか、飼い主のように悲しさを感じるか、それぞれの受け取り方によって評価が分かれそうです。
「標本」という印象からはあまりにもかけ離れた美しさは、まるで鉱物によって形作られたかのよう―。
たんぱく質を酵素により分解し、肉質を透明に、そして硬骨を赤紫、軟骨を青色に染色をするという骨格研究の手法をベースとし、“本物の生物標本”でありながら 「命」をより身近に感じる“造形作品”としての魅力も合わせ持つ「透明標本」。学術標本としてだけでなく、気軽に感じられるサイエンスの入り口として、芸術やアート作品として、または哲学の扉として、今までにない新しい形で展示します。
物販がありましたが、これと言って惹かれるものはありませんでした。
せっかくなのでカメの缶バッチを連れて帰りました。
透明標本を見るのはこれが2回目なのですが、初回に思わなかったことを思うようになりました。それは飼い主が動物と暮らしだした影響が大きいと思います。
今までは何でも無く見ていたのに、我が家の子達を重ね合わせてしまってどうしても切なくなってしまいました。
友達が言った「キレイだなんだ言っても結局は死体だからね」に全てが集約されている気がします。
とは言っても光と音の演出はとても幻想的でした。
飼い主は化石が好きですが、透明標本ほど学術要素とアートが融合したものは無いのではないでしょうか。また見る者の死生観や倫理観が顕になるような気がします。