カメさんとお出かけするという事

カメと出かける人というのはものすごく少ないと思います。実際飼い主も○十年生きてきてカメと出かけている人は見たことがありません。

しかし我が家のつきこさんは他のカメさんと比べると結構お出かけしています。
おでかけ先は病院であったりお散歩だったりするのですが、普通に飼育されているカメさんに比べるとお外へ行く機会が多いです。


△公園でお散歩中

クサガメの女の子甲羅20cm重さ1.2kgのつきこさんの移動時に気をつけていることやキャリーについてのお話です。

カメさんに外出は必要か

カメさんを病院へ連れて行く方は体感的にはとても少ないです。また連れて行く人の多くはリクガメ飼いでつきこさんのようなクサガメやアカミミガメは本当に少なく同じ病院で見たことがありません。
これはやはりクサガメ等は基本的に丈夫で生体代が安い事、またカメを見てくれる病院がとても少ない事があげられます。

飼い主はどんな動物であれお迎え健診は必要+つきこさんは保護時に怪我をしていたので病院を探して連れて行きました。そこでまず最初の1年は季節ごとの健診を、と言われて年4回健診に連れて行き、その後は年1回健診に連れて行っています。


△病院で

カメさんについては健診が必須とは言いづらいのが現状です。診てくれる病院が少ないうえ、犬猫みたいにワクチンや予防接種が必要であるわけでは無く、基本丈夫なので特に何をせずとも長生きする個体が多いからです。
つきこさんは元々怪我をしていた事や甲羅の脱皮不全が見られたので、その経過や飼育環境についての相談をメインとしているところはあります。身近でカメを飼育している人がいないので、唯一の相談窓口と言った具合です。
目や口の中、そして聴診器や触診でしっかりと診ていただいた上で獣医さんに健康のお墨付きをもらえるとまだカメさん飼育に不安がある身としては安心します。今はネットである程度あれこれ尋ねて回答をもらえますが、不安な方は一度しっかりとカメさんを診てもらえる病院へ行ったほうが良いと個人的には思います。

つきこさんはよくお散歩に行きますが、カメさんのお散歩で有名なのは東京月島のケヅメリクガメのボンちゃん。お散歩する姿が可愛らしいと名物になりメディアにも多数取り上げられています。

カメさんは生態で「陸棲種」「水陸両棲」「水棲種」の3種類に大きくわけられます。

リクガメはその名前の通り陸で生活するカメなので陸棲種、この子達はよくお散歩に連れ出している姿をブログ等でも見ることができます。
対して我が家のつきこさんはクサガメ、水陸両棲の子です。


△亀戸天神社のクサガメ

クサガメはヌマガメとも言われ基本は流れの緩やかな川等に生息する生き物で、普段は水の中でご飯を食べたりして過ごし、天気の良い日に浅瀬や岩の上で甲羅を干している姿をみかけることができます。
基本的にこの子達にはお散歩は必要ないと言われています。しかし野生で暮らすクサガメさんと家庭で飼われているクサガメさんではその運動量が大きく異なってきます。クサガメさんは泳ぎが上手で野生の子はよく泳ぎ、またよく移動もするそうです。
家庭で飼われている子はそこまで自由に泳げるような空間を確保してもらっているのは稀であり、我が家でもつきこさんに与えられている自由な空間は354×609mm、水深は20cmレベルです。

そんなつきこさんをわざわざお散歩に連れ出すのは運動と日光浴が目的です。
お部屋の中で散歩させたり、UVライトをつけているとは言えやはり自然の環境には敵わないと飼い主が思っている事が大きいです。もし暮らしているのが一軒家で庭があってそこで飼育しているならこんな事は思わないだろうし、マンションにバルコニーがあったらそこで済ませていたと思います。

カメさんの移動時の入れ物

一般的にカメさんを連れて歩くときは蓋に空気孔を開けたタッパーみたいなのが多い印象です。

レオパ用ですが、イメージ的にこんな感じ。

飼い主は初め移動の時は犬猫用のキャリーを使っていました。

しかしこのキャリーはすごく使い勝手が悪くて・・・・・・
タオルを敷いてあげたのですが、中でカメさんが踏ん張れないらしく動く動く。
なおかつ後で知ったのですがこういう床だと爪を傷める可能性が高いそうです。

もっと楽に持ててカメさんにも優しいものがいい・・・・・・そう思って探し出したのがこれ。


スリングです。

元々飼い主の膝の上で大人しくしてくれるつきこさん。
抱っこに近い形だったら大人しくもしてくれるのではと、色々検索した結果・・・・・・ありましたよ。

その名もかめスリング


△かめスリングで移動するつきこさん

リクガメさん用らしいですが、スリングをカメさんに特化。
ファスナーをつけて飛び出しを防止、中は防水加工になっていて多少のお粗相もカバーできます。

問題は大人しく入ってくれるかどうかという事ですが、つきこさんはお外が見られるようにしてあげると良いらしく、飼い主と一緒に景色を楽しんでくれています。


△ご機嫌なつきこさん

ちなみにかめスリングはこちらでお願いしました。

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ただショップが放置気味なのか、メールをしても返信が無く連絡を取るまでがかなり大変でした。

外出時に気をつけていること

まず第一に人の迷惑にならない。これを念頭にいれておきます。むしろこれさえ守れば大体は大丈夫です。
公共交通機関を利用する際はまずペット(動物)の乗車が可能かどうかを調べます。これはその交通機関ごとに違うので同じバスでも会社が違う場合はそれぞれ問合せをします。

飼い主の住んでいるところは基本的には動物の乗車は認められていませんが、小動物に関しては他のお客様のご迷惑にならない範囲では可能。乗る際は容易に脱出できない+体の一部を露出しないケージに入れることになっています。
ちなみに隣県では一切の乗車を禁止していました(盲導犬や介助犬等はのぞきます)

つきこさんの病院へ行く時はバスもしくは地下鉄を使うので、スリングの際はぎりぎりまでファスナーをしめます。しかし完全にしめると外が見えなくて暴れてしまうので、覗けるくらいは開けています。

季節問わずこの状態でストールをかけて周囲の人には見えないようにしています。
今のところ、これで怒られた事はありません。

まとめ

我が家は環境的に室内でつきこさんのQOLをあげるには限界があり、外へ連れ出してしまいます。
健診の際に獣医さんに相談したところ、室内暮らしのカメにとって土の上を歩くというのは良い刺激となるので問題は無いとの事でした(獣医によって見解は異なります)
ただし、野生のカメが生息している沼や池等は寄生虫や病気の心配があるので連れて行かない事。人が思っているよりも足が速いので迷子にならないよう目を離さないようにと注意されました。

これからの時期はお出かけを控えますが、また春が来ればお散歩三昧です。

次はつきこさんと外出する際の荷物についてお届けします。
みなさん良いカメライフを♪

ABOUTこの記事をかいた人

ひょんなことからコザクラインコのすももさんと暮らすことになった人。飼育放棄の子を保護してたら今や10鳥1カメの大家族に、2019年3月に新たに雛が2鳥生まれました。すももさんのために飼養管理やBLA、ペット防災指導員の資格を取得。また漢方・栄養・薬学や登録販売等も取得、趣味ではチョコレートやドラフトマスターパンコンシェルジュ、その他多数の資格持ちです。撮影機材NikonD500、iphoneSE、pixel6a。