【万世大路】二ツ小屋隧道に行ってきた【福島県】

冬の絶景で有名な二ツ小屋隧道(ふたつごやずいどう)
一度訪れてみたいと思っていたのですがそんな雪道を行く根性はなかったので、初夏の5月に米沢へ向かう途中に友達とハイキング感覚で行って参りました。

二ツ小屋隧道とは万世大路にある福島市と米沢市を結ぶトンネルです、詳しくはこちら↓を。

福島河川国道事務所|萬世大路

現在は使われていないのですがその冬場絶景と廃墟感がたまらないと今でも人が訪れています。
冬には有志によるツアーも行われているそうです。
今回は東栗子トンネル東側に駐車し(冬季は除雪機のため駐車不可)登っていきました。


△駐車場(冬季は使用不可)

四駆やFFならばそのまま登れないこともないらしいのですが、道幅が狭い部分もあり、車体が傷つく可能性があるとのこと。
ちなみに入口にはこんな張り紙が。

この先の大滝作業道及び万世大路には、熊、猪、猿などが生息しています。特に熊は狂暴ですので、万が一遭遇した場合は、命の危険にさらされます。危険防止の観点から、熊鈴はもとよりラジオを鳴らすなどの防衛対策が必要です。また、二ツ小屋隧道までの道は、凹凸はありますが、車(四駆・FF)で行くことも可能です。

飼い主
サルも猪も熊も怖い!!

狩猟免許は持っていますが飼い主登録は宮城県。
今回は熊鈴とポータブルスピーカーを装備し合わないこと前提で挑みます。

飼い主
熊にあった人の話はまだきいてないけれどサルは高確率で遭遇するみたいです

熊鈴とスピーカーからラジオを流し、水と日よけのタオルをリュックに詰め込んでいざ出発。


△こんな感じの道です。

ちなみに飼い主愛用の熊鈴はこれ↓。

飼い主
色々な鈴色があって音色もきれいです、もちろん消音もできます。

建物のわき道を抜けていくのですが、これが目に見えてわかるくらいの急こう配。

150m程の高低差があるとのこと。この高低差は松島四大観に行った時を思い出します。
砂利道ですがボランティアの手が入っているそうでかなり整えられています。
雨の日はともかく晴れた日はかなり登りやすそうで、基本一本道なので迷うことはありません。

でも本当熊が居そうではある(笑)

飼い主
あ!これなんだろう??

ケーブル跡?みたいなものを発見。きちんと予備知識を入れてこなかったので何に使われていたのかがさっぱりわかりません。
後程調べたところによると昔この場所に飯坂スキー場があり、そのスキー用のリフトの支柱のようでした。

その後ダラダラ会話しながら登っていたら……

飼い主
え!車だ!

前方から車両がすごい勢いで降りてきました。四駆はとは思えない普通車両。
道幅が狭いから仕方がないのですが、歩いている飼い主達に遠慮なく突っ込んできて道を下っていきます。
怖い!熊も怖いけれど車も怖い。
まさかこんな道を人が歩いているとは思わないのだろうけどもう少しスピード落としてほしい。
悪路のせいか後部座席の人が両手を使って踏ん張っているのが見えました。
怪我してないか少し心配です。

そんな事もありながら登り続けましたが、地図が無いからどこまできたのかさっぱりわからない。
せめて後何メートルみたいな看板があれば良いのに。

そんなことを話していたら……

飼い主
看板あった!

ちょうど中間地点にこんな看板が。
ちなみに看板に書いてある通り、今まで歩いてきたのは正確には万世大路ではなく国道13号?になります。
グーグルマップで確認するとかろうじて道らしきものが見えるのですが、ここに至るまでの万世大路は廃道になっており維持管理が行われていないそうです。

飼い主
一部崩落している新沢橋は国道沿いから見ることができます

もう少しっぽいし頑張ろう!と友達と言っていたら電波が悪いのかラジオが入らなくなってしまいました。熊鈴はあるけど音が無いと途端に怖い!
ちょっとビクビクしながら登っていたら……

飼い主
なんかエンジン音きこえない?きこえるよね?!

先ほどの車に一件を思い出し轢かれたら困るので道の端を歩きます。
すると後ろからバイクが6台走ってきました。
ツーリングで訪れる人が多いとは聞いていましたが、バイクカッコいいです!
この後も到着するまで何人かのライダーさんが通り抜けていきました。気を使ってくれたのか通る時に減速してくれたり会釈をしてくれたグループもありました。

あ!これは……人工物が見えてきました。
石積み擁壁かな。これが見えてきたということはそろそろかな。


飼い主
……きたー!!

というわけで目的地到着!!

徒歩で約35分でした。

飼い主
すごーい!!

真昼間なのにトンネルの中は真っ暗で水音が遠くから聞こえます。

トンネルの中には看板と写真が。

冬の時期はこんなになるのかとか写真を見て思います。
貸出用のヘルメットがあるときいていたのですが、見つけられず。ライトは持ってきていましたが、ヘルメットを持ってきていなかったのであまり奥の崩落場所までは行かないようにしました。

飼い主
水めっちゃ漏れてる……これが氷柱になるのかな

この日は福島県が最高気温30℃だったのですがトンネル内はひんやりとしていて漏れ出ている水もとても冷たかったです。
途中先ほど通ったライダーさんが戻ってきて、通過。きちんと減速してくださったので譲り合うことができました。


△奥に落ちていたヘルメットの案内カード

このトンネルを抜けると橋等があるそうですが、さすがにヘルメット無の徒歩ではそこまで行けず。入口ちかくできゃっきゃっ遊んで帰ることにしました。

階段みたいなのがあって遠目で見るとその上に石碑がありました、そのうえにも階段と石碑。
気になったのですが階段があまりにも急だったので行くのはやめました。

ある程度写真を撮って満足したら下山です。帰りも大体30分程かかりました。
実は飼い主、ここを訪れる3日程前から情緒不安定で寝込んでいたのですが、次の日に筋肉痛にならなかったので普通に健康な人ならば問題なく辿りつけるかと思います。
冬はツアーをやっているらしいので、幻想的な風景が見たいならツアーで参加するのもありかと。ただ山なので舐めずに装備はしっかりと、何度か救助要請も出ているらしので舐めずに準備して行きましょう。

飼い主
ちなみに飼い主は福島から山形へ行く途中に寄ったのですが、通り沿いに天然水が24時間湧き出しているところや、ダムの水没林がありましたので一緒に立ち寄ると楽しいです。

天然水めちゃなめらかで美味しかったです!ペットボトル持参推奨。
水没林はすごくきれいでした!でも最初奥まで行くことを知らずに手前を見て水少なくない?となりました(笑)
立ち入ってよいのかわかりませんが、他にも廃村があったりするのでそういうのが好きな方はぜひぜひ。



△二ツ小屋隧道

△大滝宿の天然洞窟水

△水窪ダムの水没林

ABOUTこの記事をかいた人

ひょんなことからコザクラインコのすももさんと暮らすことになった人。飼育放棄の子を保護してたら今や10鳥1カメの大家族に、2019年3月に新たに雛が2鳥生まれました。すももさんのために飼養管理やBLA、ペット防災指導員の資格を取得。また漢方・栄養・薬学や登録販売等も取得、趣味ではチョコレートやドラフトマスターパンコンシェルジュ、その他多数の資格持ちです。撮影機材NikonD500、iphoneSE、pixel6a。