【石巻】金華山へ行ってきましたその5【金華山散策~離島】

鹿の角切り行事を見終えて、帰りの船までは残り1時間。
金華山黄金山神社のお参りも済んでいるので、ちょっと道を外れたところを散策してみる事にします。
とは言っても大幅に道を逸れると迷子や滑落の危険性があるので、充分気をつけて行動です。

飼い主
一人旅だからこそ安全には充分配慮します

角切り行事が終わる頃には少し青空がのぞくようになっていました。

対岸は鮎川浜かな?

上陸した際には「きゃー♡」となった野生の鹿ですが、数時間のうちにすっかり慣れてしまって居るのが当たり前感覚になってしまいました。もちろん見ると「あ、可愛い♡」とは思うのですが目の前を横切られても「はいはーい」みたいな感じです。

飼い主
奈良県民ってこんな気持ちなのかな

鹿は可愛いですが、排泄物はえげつない量落ちています。


鹿のうん〇

芝生だろうが道だろうが大半こんな感じなので踏まずに歩くことはまず難しいです。そこまで匂いはしないのですが、集中した箇所や靴紐を結びなおそうとしゃがむとそれなりに香りは感じます。特にこの日は雨上がりだったのでなおさら。

べったりと靴底に張り付くことはありませんが、お気に入りの靴や、神社参拝するだけだしとサンダルやミュールなんかで来ようものなら一大事です。

飼い主
動きやすく洗える靴で行く事をお勧めします

鹿を横目に表参道から浜神社へ。そこから逸れて開けた場所へと抜けて行きます。

道の脇にはいつ倒木したのか解らない朽ちた木もたくさんありました。

そこから新たに芽が出ているものもあり、自然の生命力を感じられます。

振り向けば巨木が空いっぱいに枝を広げ、ようやく顔を出しはじめた太陽を受けて、木漏れ日がキラキラと地面を舞い踊ります。


思えばこんなに立派な木々を見るのは久しぶりです。



気が付くと鹿が物珍しそうにこちらを見つめていました。
小さな群れを作り、飼い主とは常に一定の距離を保ちます。
ふと上を見上げれば何にも遮られることの無いそらが広がっていました。

まだ少し時間が残っているけれど、船着き場の方面へ向かいます。

船着き場の南側には有名な廃墟「金華山観光ホテル」があります。1人で廃墟に行くのは危険&時間が無い+所有者に許可を頂いていないので今日は挑みませんが、道の確認だけはしておこうと思いました。もしかしたらまた来る機会があるかもしれないし……

そうして船着き場へ1人ふらふらと歩いていると送迎用と思われるワゴンが向かいから走ってきました。新しい船が着いたのかな?と思ったら何故か飼い主の傍で止まるワゴン。

飼い主

運転手さん
下にサメいるよ!
飼い主
え?サメ??見たい!
運転手さん
この辺でもサメは珍しいから!下にいるからね!
飼い主
下ですね!ありがとうございます!!

よくわからないけれど唐突にサメ情報をゲット!
ワゴンは情報だけくれるとそのまま走り去っていきました。これ何て言うRPG?
(運転手さん、その節はありがとうございました!)

これは楽しみ♡と年甲斐もなく坂道を小走りに降りていくと

飼い主
あれかな??

波打ち際に何やらそれらしき姿が……

飼い主
死んでる??
飼い主
死んでた

波と一緒にゆらゆらと動くサメ。
飼い主と同じくらいの大きさがありそうです。
もう少し間近で見たかったのですが、靴が濡れそうでこれ以上は近づけませんでした。

飼い主
どうしちゃったのかな……

何て言うサメなのかもわかりませんが、ずっと波に揺られるサメを眺めているとなんだか切ない……
波の音とサメの死骸、ちょっとした文学の香りを感じながらも冥福を祈ってその場を離れます。

肝心の金華山観光ホテルへ向かう道は……

飼い主
まだ……なんとか行けそう

ただ先日の台風の影響かさらに道が崩れているようでした。さらに崩れる可能性もあるので、本当に単独で挑む事はお勧めできません。
(※廃墟探索はきちんと所有者の許可を取り、安全には配慮しましょう)

もうすぐ乗船という時間になってキレイな青空が広がってきたので、行きにイマイチだった参道入り口の写真を撮りなおします。

飼い主
やっぱり一番最後の便にすれば良かったかな?

まだまだ散策したりないような、それでいて後ろ髪をひかれるくらいがちょうど良いような……
1人で無ければ少し無茶な道も行けたのですが、家で帰りを待つ可愛い子達が居るのでそうも行きません。

2回目の鹿の角切り行事が開催される時間に島を後にします。

晴れた空に花浅葱色の海と山の緑が映えますね。やっぱり天気良い時に散策したかった!



初めての金華山。

とても楽しかったのですが「楽しい♪」という気持ちよりも帰りはなんだか不思議なふわふわとした気持ちでいっぱいでした。思えば神域で多大な自然に触れることですごく癒されたのかもしれません。
可愛い鹿を眺め、日本で二箇所でしか行われていない行事を見学し、散策で程よく身体を動かす。これ以上にない休日の過ごし方です。

飼い主
結局鹿の角はゲットできなかったけど……

それでも得られたものはたくさんありました。
今日はこのまま夢心地で1日を終わらせられそうな……

……

…………

………………

飼い主
無理!!

天気が良くなったはずなのに、帰りの海は大荒れ!
船が波に捕まれ45℃傾斜に感じるくらいのぎっこんばっこんシーソー状態です!
ジェットコースターってこういう感じだったねーと笑って居られる状態では無く、行きの時のようにカメラを構えるのはほぼ無理、というより手すりに捕まっていないと転げ落ちそう!

飼い主
ほんと無理マジ無理!むりむりムリ~!!

デッキに居たのですが、シートの隙間から波が容赦なくバシャバシャと降りかかってきます。もちろん開けた後部からもデッキに海水が容赦なく降り注ぎます。
しかし飼い主は立ち上がるどころか、全くもって動けません!少しでも動いたら胃の中身を全部戻しそうな気がして、唯一自由に動かせるのは視線のみ。悪あがきと思いつつもできるだけ遠くを眺めていました。

その間に同じくデッキに居た人達がどんどん顔色が青くなっていきます。
酔い止め飲みます?と話しかけたかったけど、今更飲んでも無駄無駄無駄だしなとお節介は止めました。というか飼い主もそんな余裕無かったし。

最終的に飼い主以外のデッキに出ていた6人全員がリバース

飼い主
地獄絵図……

聞こえる音や匂いを防ぐことも出来ず、ただただひたすら遠くを見つめていました。
結局30分で到着するはずが倍の1時間かかり船は港に到着。

飼い主
ほんと真面目にみんな酔い止め服用したほうがいいよ!

天国から地獄へ突き落された帰り道でした。

2019年10月金華山日帰り日程

仙台駅発06:29

↓ JR仙石東北ライン快速・石巻行

石巻駅着07:28
石巻駅発08:01

↓ JR石巻線・女川行

女川駅着08:26

1140円(※)×2(往復)

※運賃改定があり2020年4月に1170円になりました。

女川港発09:00

↓ 潮プランニング

金華山港着09:35

金華山港発13:30

↓ 潮プランニング

女川港着14:05(この日は14:35着でした)

3500円(往復)

飼い主
仙台駅からの交通費は5780円でした

ABOUTこの記事をかいた人

ひょんなことからコザクラインコのすももさんと暮らすことになった人。飼育放棄の子を保護してたら今や10鳥1カメの大家族に、2019年3月に新たに雛が2鳥生まれました。すももさんのために飼養管理やBLA、ペット防災指導員の資格を取得。また漢方・栄養・薬学や登録販売等も取得、趣味ではチョコレートやドラフトマスターパンコンシェルジュ、その他多数の資格持ちです。撮影機材NikonD500、iphoneSE、pixel6a。