1989年にアメリカで設立されたMazuri(マズリ)。
早い段階から日本にもペレットが輸入されていましたが、飼い主がすももさんと暮らしだした7年くらい前はすごい量の大袋しか販売が無かったようでなかなか購入する機会がありませんでした。
元々動物園の栄養管理家さんとエキゾチックアニマル専門家さんが、動物園でお世話をしている多種多様な生物に完全でバランスの取れた栄養を届けたいと考えたのが始まりだそう。
なので現在も動物園との連携を取っていてアメリカを始めとした世界中の動物園・大学・その他外来動物の専門家と協力して製品の開発・研究・テストを行っているようです。
- アメリカ動物園水族館協会
- アメリカ動物園獣医師協会
- アメリカ動物園飼育員協会
- Animals Asia(アジア全域の動物の福祉を改善・クマの保護)
- Species360(非営利NGO・野生生物のケアと保護)
- アメリカ動物学会
※Mazuri webサイトより
しかしこのマズリさん、昔から鳥飼いの間で言われていることがありまして……
そう、あまりインコちゃんが好んで食べない。かなり好みが別れるペレットらしいのです。
粗タンパク質 | 14.5%以上 |
粗脂肪 | 5.0%以上 |
粗繊維 | 5.0%以下 |
灰分 | 8.00%以下 |
水分 | 12.00%以下 |
■原材料■
粉砕トウモロコシ、小麦製粉副産物、脱皮大豆粕、コーングルテンミール、アマニ(亜麻仁)、モノステアリン酸グリセリン、第二リン酸カルシウム、大豆油、炭酸カルシウム、小麦胚芽、乾燥ビール酵母、プロピオン酸カルシウム(保存料)、l-リジン、食塩、dlメチオニン、乾燥ラクトバチルス・アシドフィルス菌発酵産物、l-アスコルビン酸-2-ポリリン酸塩(安定化ビタミンC)、塩化コリン、乾燥ラクトバチルス・カセイ菌発酵産物、乾燥ビフィドバクテリウム・サーモフィルス菌発酵産物、塩酸ピリドキシン、ビオチン、乾燥エンテロコッカス・フィシウム菌発酵産物、β-カロテン、酢酸d-αトコフェロール(ビタミンE)、メナジオン重亜鉛硫酸ナトリウム複合体(ビタミンK)、混合トコフェロール(保存料、ビタミンE)、コレカルシフェロール、ローズマリーエキス、葉酸、酢酸ビタミンA、クエン酸、酸化マンガン、リボフラビン、マンジュギク(アステカマリーゴールド)エキス(着色料)、ヨウ素酸カルシウム、酸化亜鉛、パトテン酸カルシウム、硝酸チアミン、ニコチン酸、ビタミンB12補填剤、硝酸銅、l-トリプトファン、硫酸亜鉛、炭酸コバルト、亜セレン酸ナトリウム
こちらは2種類の大きさのペレットが入っています。
この異なる大きさがエンリッチメントとしての機能もあるそうです。
飼育動物のストレスを軽減するために動物福祉の観点から飼育動物の「幸福な暮らし」を実現するために飼育環境に対して行われる具体的な工夫を指します。
商品の特徴としては一貫した栄養価にするために、管理配合という配合方法を用いていること。人工の着色料や香料は使用せず、天然由来の色素や抗酸化物質、またオメガ3系脂肪酸が豊富なアマニを配合していることなどがあげられます。。
またFSSC22000という食品安全マネジメントシステムに関する国際規格を取得しており、国際的に品質が認められているそうです。
原材料は個人的感想としてやはり家庭よりも動物園や水族館と言った場所に需要を置いているのか飼料用として利用されるものを多く扱っている印象です。
メインはトウモロコシ、そして小麦製粉副産物いわゆるふすま。栄養価が高いことから全粒粉として近年流通していますが、それまでは家畜飼料に使うのが一般的でした。
またエンテロコッカス・フェシウム等、乳酸菌が複数入っているのが国産では多いけれど海外産では珍しいかなという気がします。
パッケージは遮光防湿がしっかりできるタイプでジッパーもしっかりしていて優秀です。
開けた瞬間なんとも例えようがないのですが、どちからと言えば美味しそうなタイプの香りがするのも個人的に好きなポイントです。
朝のお腹が空いている時間にペレットのみであげてみます(いつもはシードとペレット半々食です)
※写真を撮った後でオカメインコの量が多いなと思い減らしました
あげてから数時間後がこちら。
コザクラ組はあげた時から違和感なくがっついて食べていました。特にすももさんは食事制限中だったのでご飯ご飯♪と大喜び。うみちゃんはいつもの通りの反応でしたが、遊んだのか粉が多めに残っています。
コザクラ組とは逆にあげた瞬間からこれ違うという反応をしたのがオカメインコのざくろちゃん。
ご飯入れの中を覗いて1粒も咥えることなく、入り口のT字止まり木にやってきていつものご飯じゃないよと訴えてきました。大丈夫!食べられるよと教えてあげると渋々といった態で食べ始めましたがあまり積極的ではなく、大きな粒をほぼ残し、小さい粒をつまんだ程度という具合です。
ボタン組もいつもと違うくない?というお顔をしながらもとりあえずはつまんでくれました。
しかしあまり気に入らなかったのかつまんでは落としてみたりという行動も。小さい粒は完食ですが大きな粒は結構残っていました。
そのままお昼過ぎまで置いてみると……
その後毎日あげ続けたらオカメもボタンも食べてくれるようになりました。
しかし大きな粒は食べている最中にケージ外へ飛ばしてしまうことが多いようで、元々小さい粒しか入っていない「スモールバードメンテナンスダイエットミニ」が良かったかなと思います。
価格は800gで2000円ちょっとなのでハリソンさんよりはお安め。ケイティさんやズプリームさんに近いくらいの価格帯なので大所帯の飼い主さんにとっては経済的に嬉しいペレットです。
webサイトには鳥さんの栄養についてやペレットへ移行させるための手順はもちろん、様々なエキゾチックアニマルの情報が掲載されています。
商品のレビューが活発でユーザーのお家の子がたくさん載っているのとInstagramにも各国の可愛いちゃんがいっぱいでかなり癒され&他の国の飼育環境が垣間見えるので興味のある方はぜひwebサイトもチェックしてみてください。
(※爬虫類もたくさんなので苦手な方は注意が必要です)