昭和39年設立、兵庫県に本社を構える国内のペットフード製造大手会社のイースターさん。
鳥さん用のペレットも販売しており、数年前に小動物専門獣医師さんの指導と協力を得て開発した「リトルバードセレクションプロ」を発売。
そして今年の10月に新製品「動物村バードフード」が発売になりました。
イースターさんの公式サイトでモニターを募集していたので応募してみたら当選しましたので、さっそくお試しです♡
イースター動物村バードフード
たんぱく質 | 13.0%以上 |
脂質 | 4.5%以上 |
粗繊維 | 5.0%以下 |
灰分 | 6.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
カルシウム | 0.5%以上 |
リン | 0.3%以上 |
総エネルギー | 403kcal以上/100g |
■原材料名■
ホミニーフィード、米粉、米糠、コーングルテンミール、乾燥おから、脱脂大豆、卵黄粉末、アルファルファミール、オリゴ糖、ゼオライト、ケルプミール、パン酵母(セレン源)、殺菌処理乳酸菌、ミネラル類(炭酸カルシウム、食塩、未焼成卵殻カルシウム、塩化カリウム、リン酸ニ水素ナトリウム、第二リン酸カルシウム、硫酸亜鉛、硫酸マンガン、リン酸一水素カリウム、硫酸鉄、硫酸マグネシウム、フマル酸第一鉄、硫酸銅、ヨウ素酸カルシウム、硫酸コバルト、水酸化アルミニウム)、アミノ酸類(塩酸L-リジン、DL-メチオニン)、酸味料(クエン酸)、ビタミン類(コリン、E、ナイアシン、C、パントテン酸、イノシトール、B2、B1、B6、A、葉酸、K、ビオチン、B12、D3)
某SNSにてさらに問い合わせをして聞いたという保証成分が流れていました。
ビタミンA | 9600IU |
ビタミンD | 1070IU |
ビタミンE | 194IU |
ビタミンC | 35mg |
ビタミンB1 | 12.2mg |
ビタミンB2 | 25.47mg |
ナトリウム | 0.22% |
トータルペレットとリトルバードセレクションプロと大きく違うのは原材料のトップがホミニーフィードになっているところです。
とうもろこしから乾式加工でコーングリッツやコーンフラワーを製造する際に発生する副産物で、とうもろこしの細粉・胚芽・皮・でんぷん等の混合物です。
粗たんぱく質がトウモロコシより少し多い程度、粗脂肪は2倍近く含まれています。
国産のペレットの主原料は小麦か米粉、粟や稗等がトップにくることが多かったのですが最近はあまり見られなくなりました。
そしてイースターさんのペレットではリトルバードセレクションプロから配合されているアルファルファミール。
アルファルファについてはTOP’S PARROT FOOD TOP’s Mini Pelletsの時も触れましたが、2000年代に入ってから注目され始めた牧草です。インコのペレットの中では昔から流通しているラウディブッシュさんのデイリーメンテナンスにも2017年から取り入れられるようになりました。
国産ペレットの中では黒瀬ペットフードさんのネオフードにも使用されています。
また同じくリトルバードセレクションプロから引き続きゼオライト等他のメーカーではあまり見ない飼料が配合されています。
粒の大きさは同じイースターさんのトータルペレットとほぼ一緒です。
今回試食してもらうのは……
今年2歳になったセキセイインコのふうちゃんです♡
ふうちゃんは我が家で唯一食事がペレット100%のセキセイさん。
おやつでシードを食べることもあるけれど、ほぼペレットだけで過ごしています。
今回の試食はこんな感じで3種類を混合で用意してみました。
左上が新商品のバードフード。右上が同じイースターさんのトータルペレットです。
下はケイティ社のイクザクトナチュラル。
オカメインコのパッケージですが、我が家のセキセイでも食べられる粒サイズと硬さです。
さてふうちゃんさっそくの試食です。
いつもはガツガツと食べ始めるのですが新しいペレットを混ぜたせいなのか、じっくりと観察を始めました。
バードフードもじっくりと観察しています。
さてこの後ふうちゃんにはケージに戻ってもらってじっくりと落ち着いてご飯を食べてもらいました。
数時間後に確認してみたら……
ケイティをほぼ食べ終えているのに対して、バードフードはトータルペレットと同じくらい食べていました。
しかし夕方のご飯までにはしっかりと全部食べ終えていたので、絶対食べない!大嫌い!というわけではなさそうです。
今回は小型インコ(セキセイインコ・マメルリハ)推奨の粟玉と同じ大きさの小粒を選択したので、ふうちゃんはとても食べやすそうでした。その後コザクラとボタンにもあげたけれど問題無く食べてくれています。
問題なのはオカメインコ。
元々小さいサイズ、特にハリソンのスーパーファインの大きさは喉に詰まらせて吐き出してしまうのですが、この小粒も同じように詰まらせて吐き出してしまいました。
ふうちゃんには続けて毎日食べてもらいましたが、うん〇さんの状態も平時と変わりなかったです。糞便検査は行っていないので体内は不明ですが、体重も大きく前後すること無かったので食べきるまで継続する予定。
■前からあるインコセレクショントータルペレット
■2018年発売のリトルバードセレクションプロ
ただこの3種類はこれといった違いが分かり辛く、鳥種毎の粒の大きさは選択できるのですが海外メーカーのように選択のアドバイスや案内等がweb上には掲載されていません。
保証成分もそこまで大きな違いが見られず、売り文句も「小動物専門獣医師の指導と動物園飼育技師などの協力により開発されたインコ用高品質総合栄養フードです」とほぼ一緒。使い分けは愛鳥の好み?飼い主の好み?なのかな??
バードフード | セレクションプロ | トータルペレット | |
---|---|---|---|
たんぱく質 | 13.0%以上 | 12.5%以上 | 14.5%以上 |
脂質 | 4.5%以上 | 3.0%以上 | 3.0%以上 |
粗繊維 | 5.0%以下 | 5.0%以下 | 4.5%以下 |
灰分 | 5.0%以下 | 6.0%以下 | 6.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 | 10.0%以下 | 10.0%以下 |
カルシウム | 0.5%以上 | 0.6%以上 | 0.8%以上 |
リン | 0.3%以上 | 0.4%以上 | 0.5%以上 |
総エネルギー | 403kcal以上/100g | 335kcal以上/100g | 405kcal以上/100g |
例えばオーガニックならばハリソンやTOP’S PARROT FOOD、嗜好性、美味しく食べてもらう事を重視するならLAFEBER’SやZuPreem(フルーツブレンド)と言ったそれぞれを選ぶ理由、メーカーの強みがあると思うのですが、イースターさんをあえて選ぶ理由をきかれると他のメーカーを選ぶように答えられないのです。
もちろん国産である事やインコセレクショントータルペレットは低価格であり手に入れやすいのが魅力ではあるのですが、インコペレットは現在鳥飼いさんの間では海外産のほうが実績があるため評価が高い事や後者は愛鳥のためというよりは飼い主都合で選んでいる理由が強く感じられます。
そういう付加価値、突出した魅力があるといいなぁと思います。
国産ペレットメーカーとして今後にとっても期待しているイースターさんです。
イースター株式会社|犬・猫・小動物などのペットフードをより安全に、よりおいしく
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